あらすじ

「あの日、心中に失敗してから、私は太宰になるしかなくなった。そのために、これから少なくともあと2人を殺さねばならないと思うと、気管支の辺りがぎゅっと詰まるようで、途方もなく感じる」 心中に失敗し、「あの子」だけを死なせて生き残ってしまった「私」。金にもならない文芸にしか生きる道を見出だせない。 遺書を書くつもりで、独白を始める。もう後戻りはできない。既に犠牲を払ってしまったからには、何をしてでも太宰のような偉業を成し遂げねばならない。 その中で、人生をジェンガに喩え、また自分が入ることを許されないであろう死者の国や、最もシンプルな末路である「忘却」に想いを馳せる。 失うばかりの「私」は、何かを得られたのだろうか。 人生が、そうだと気付いていないだけで、本当は祝福に満ちていたものだと、そう信じることができたなら、どれだけ生きやすかっただろうか。

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カクヨム
カクヨム2026/01/03
  • 現在の作品太宰、ジェンガ、ミクトラン