あらすじ
ノクスは前世の記憶を持つ転生者だ。
前世では大のミステリー好きで、自室の本棚は推理小説で埋まっていたが、その一冊たりともトリックを見破れなかった。
あてずっぽうで犯人を当てるのがせいぜいと言ったところである。
一方、今世ではハズレスキルと評される『マナセンサー』のお陰で、探偵の真似事をすることができるようになっていた。
だがそれで調子に乗って貴族相手に探偵ムーブをかました結果、不敬罪で牢獄に収監されることになる。
ひとえに、スキルで真相の把握はできるものの、その正しさを証明することができないせいだ。
「当然か。俺も霊感とか占いとかを信じなかったしなぁ」
俺には不思議な力がある。だから俺の主張は正しい。と熱弁を振るったところで納得はして貰えない。当然のことだ。
しかしこの世界にはスキルも魔術も存在する。
なのに不思議パワーを信じて貰えないっておかしくない?
ふざけやがって! 牢屋から出せ! この異世界人どもめぇ!
憤りつつも、ノクスは無実を証明するためにそれっぽい推理を練ることにした。