あらすじ

本来なら世界を救うはずの高等錬金術を、彼女はただ酔うために浪費した。 身に覚えのない罪で断罪され、家も婚約者も失った元伯爵令嬢エレノア。 彼女に残されたのは、前世から受け継いだバーテンダーの知識と、異常なまでの酒への執着だけだった。 修道院行きを拒否して夜の街へと消えた彼女は、路地裏の廃屋を極上の隠れ家バーへと変える。 熟成に十年かかるワインを一瞬で完成させ、疲労を消し去る魔法のカクテルを振る舞う日々。 そんな彼女の店に、二人の男が迷い込んでくる。 一人は国の影の支配者と恐れられる氷の宰相。 もう一人は、かつて彼女を捨て、今さら後悔にやつれ果てた元婚約者。 剣も魔法も飛び交わない。 静かなカウンター越しに繰り広げられるのは、グラス一杯で男たちのプライドをへし折り、あるいは救済する、優雅で残酷な大人の夜話。 過去を悔やみ復縁を迫る元婚約者に、エレノアが差し出した最後の一杯の味とは。

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小説を読もう2026/01/03
  • 現在の作品夜に咲く悪役令嬢、錬金術のカクテルで元婚約者を優雅に断罪する