あらすじ
「魔法がすべて」の異世界で、魔力ゼロのレッテルを貼られた少年ミト。
万年Fランクの採取者として地味に生きる彼を、ギルドの女神・エリスは「危なっかしい弟」として甲斐甲斐しく世話を焼いていた。
周囲の嫉妬を一身に浴びるミトだったが、ある日、彼は彼女の「裏の顔」を知ってしまう。
エリスの正体は、かつて世界を震撼させた元Sランク冒険者『殲滅姫』。
そして彼女は、体内に溜まり続ける膨大な魔力を、固有スキル、ミトの『無――ヴォイド』の身体に流し込まなければ、破壊衝動に支配され自壊してしまう呪いを背負っていたのだ。
「ミトくんがいないと、私、壊れちゃうの……」
資料室の隅で、ミトの匂いを嗅ぎ、熱い吐息を漏らす女神様。
街の英雄たちが見向きもされない中、最弱の少年だけが、最強の女性を「鎮める」ことができる。
それは、最弱による最強への救済か、あるいは、甘すぎる共依存の始まりか――。