あらすじ
かつて“聖女”として選ばれ、祈りと奇跡を求められる象徴として生きてきたミリエラ。
しかし彼女は、婚約破棄とともにその役割を降りる決断を下す。
奇跡を起こさない。
期待に応えない。
誰かに選ばれる人生を、もう生きない。
離宮で始まったのは、肩書きのない日常。
名を外し、境界線を引き、「戻らない」と決めた彼女の前に、それでも人は現れる。
助けを求める声、かつての記憶、そして“聖女”ではない彼女自身を必要とする小さな出来事。
聖女としてではなく、一人の人間として誰かのために動くこと。
縛られず、背負わず、それでも人と関わること。
これは、
ざまぁでも復讐でもなく、
“選ばれない自由”を手にした元聖女が、
自分の足で居場所を選び直す物語。
奇跡がなくても、
肩書きがなくても、
それでも――私は、ここにいる。
静かで確かな余韻を残す、
女子読者向け・婚約破棄後の再生と自立の物語。