あらすじ
世界は「白霧」と呼ばれる災厄に覆われ、国と国、人と人の間には決して越えられない境界が存在していた。
白霧に近づいた者は心を壊す──それが常識だった。
錬金術学園に通う少女アーリアは、才能なしの落ちこぼれ。
魔力も成績も平凡で、将来の夢は「目立たず、静かに生きること」。
しかしある日、事故で白霧に触れた彼女は気づいてしまう。
人の感情や、世界そのものの“声”が見えるようになったことに。
白霧は災厄ではなく、かつて人類が切り捨てた「後悔と願いの集合体」だった。
その事実を知れるのは、世界で彼女ただ一人。
能力を隠して平穏に過ごしたい少女と、
白霧を巡って動き出す国家と宗教と学園の思惑。
――これは、
「何も持たない少女」が、世界の感情を拾い集めていく物語。