あらすじ
「アルス、貴様はもう必要ない。この帝国が求めるのは戦う魔法師だ。草を生やすだけの無能は、北の『死の荒野』へ行け」
帝国第一皇子でありながら、発現した魔法が【植物魔法】であったがために追放されたアルス。しかし、彼には前世における「植物学者」としての知識と、本人すら気づいていない「神の肉体」という秘密があった。
アルスが荒野に足を踏み入れた瞬間、彼の皮膚は太陽光を吸収し、膨大な魔力へと変換し始める。 「え、光に当たっているだけで魔力が溢れてくるんだけど……これ、普通じゃないのか?」 彼が軽く地面を叩けば、枯れた土から瞬時に巨木が芽吹き、一晩で絶望の地は緑豊かな「聖域」へと変貌する。
さらに、彼の魔法で育った果実は瀕死の聖女を癒やし、彼の創り出した森は伝説の精霊姫たちの住処となった。 「ただの家庭菜園のつもりなんだが、どうして皆ひざまずいているんだ?」
一方、アルスを追放した帝国は、深刻な魔力枯渇と飢饉に見舞われていた。 「アルスを連れ戻せ! 彼こそが我が国の太陽だったのだ!」 今さら戻れと言われても、もう遅い。俺の隣には守るべき精霊たちと、世界一豊かな森があるのだから。
無自覚な最強の「庭師」が、世界を再生させ、自分を捨てた国を圧倒していく。最高に爽快な聖域スローライフ、ここに開幕。