あらすじ

YASKALAW(ヤスカロウ)・《春カナル杯》編  北国の観光地、久鶴市にはその役目を終えた運河がある。仕事屋のヤスカと銀髪の少女は人知れずそこに降り立ち、静かな時を過ごしていた。だが、仕事屋としての血が引き寄せたのだろうか。二人だけの時間は早々に『仕事』へと向かって行き、ヤスカはその地で開催される『春カナル杯』という祭りに絡んだ依頼を引き受けることになってしまう。  運河と共に創り上げられてきた伝統とその伝統から最も遠い男が出会うとき、新たなる物語の幕が開かれる。その接触が久鶴という街にもたらすのは幸運か、それとも厄災か。或いは、その手を血で汚すことも厭わない仕事屋に助けを求めた時点で既に救いはないのだろうか。その全てが『春カナル杯』の開催とともに白日のもとに晒されることとなる。  仕事屋に頼らざるを得なかった街が抱えるもの……それは火種、或いは分断。  祭りにその身を投じる仕事屋の目に映ったもの……それは歴史、或いは継承。  仕事屋がその身を投じた祭りから失われたもの……それは伝統、或いは衰退。  ヤスカという劇薬を一度招き入れた以上、何もかもがもうそのままではいられない。運河の流れる街を舞台に、再びヤスカの掟、即ちヤスカロウの世界が今始まる。その掟に従い、彼らは世界に挑むだろう。自分たちが何者なのかを解き明かすその日まで。  ようこそ、ヤスカ。我々は君が再び立ち上がる日を待ち侘びていたよ。  安かろう悪かろうが、関係ない。それが君の命であることに変わりはないのだから。  その命安かろうとも、ヤスカロウの名の下に我らが願いに応じて馳せ参じたまえ。

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カクヨム
カクヨム2026/01/03
  • 現在の作品THE YASKALAW (ヤスカロウ)《春カナル杯》編