あらすじ
江戸中期、出羽国「長沢藩」(架空の小藩)の下級武士に生まれた壬生清十郎の、嵐のような半生を描く。身分違いの恋に悩み過酷な修行を経て、郡奉行へと異例の出世を果たし恋も手に入れる。しかし、その恋故に藩主の逆鱗に触れ、元の下級武士へと落とされる。二年に一度の奉納試合で藩随一の剣豪と称され、是非にと望まれて秋山家老の養子となり、尤も若い家老となる。しかし、藩主の別宅の改修工事に絡む不正事件が勃発。筆頭家老が殺害され、冤罪にかけられ切腹を仰せつかる。絶体絶命の清十郎は、ある盗人一味に牢から連れ出されるが・・・。
清十郎が二十歳から三十一歳までの十一年間で、恋人や親友と共に人として武士として大きく成長していく物語。仲間や恩師達に支えられ、苦難を乗り越えていく。どんなに歪んでしまっても、人の情、教えが常に清十郎を助け、軌道修正させてくれた。
幾つもの過去の出来事が交差するように、散りばめられ、清十郎と恋人、タイプの異なる二人の親友との絆も明らかに。