あらすじ
「オメガはオメガらしく生きろ」
アルファの一族に生まれながら、第二の性がΩだと判明したことで家を追われた僕は、行き場を失っていたところを保護されオメガ寮で育った。
やがて見合いの席で出会ったのは、名家の年上アルファ。
無骨だが優しく、僕を“所有物”ではなく一人の人間として扱ってくれる彼に身請けされ、初めて愛されることを知る。
だが、幸せな日々は突然終わりを告げた。
「愛している。だが一緒にはいられない」
そう言い残して彼は僕の前から姿を消した。
3年後、雪の夜。彼と再会する。
「ごめん。お待たせ。もう離さない。俺を許しておくれ」
再び抱きしめられたら、僕はもうこの人の傍にいることが自分の幸せなんだと気づいた。
彼は温かい手のひらを持つ人だった。