あらすじ

指導車掌・安曇が、見習い車掌の汐海を担当して一か月。 噂通り優秀な汐海は、理解力と吸収力に優れ、安曇の指導を素直に受け止めながら着実に成長していた。背格好も声質も対照的な二人は、いつしか職場で「凸凹コンビ」と呼ばれるようになる。 多忙な行路の合間、限られた昼休憩を一緒に過ごす二人。カップラーメンとおにぎりを分け合う何気ない時間の中で、師弟としての距離は少しずつ縮まっていく。 午後の休憩では、張り詰めた空気の別の指導ペアを、汐海がさりげない挨拶で和らげる場面もあり、安曇は彼の人との距離感の巧みさに改めて気づかされる。 一日の終わり、便乗帰区の車内でも汐海は周囲への配慮を忘れず、安曇の判断を自然に支える。その姿に、安曇は「もう見習いではない」と感じ始める一方、独り立ちの時期が近いことへの複雑な思いも抱く。 仕事後には二人でおでん屋に立ち寄り、穏やかな食事の時間を過ごす。 確かな成長と、別れの予感を胸に、安曇は静かに願う――明日もまた、平穏な一日であるように。

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カクヨム
カクヨム2026/01/02
  • 現在の作品凸凹コンビの昼休憩