あらすじ

異常は、必ずしも危険とは限らない。 多くの場合、それはただそこにあるだけだ。 僕は博士として、そうしたものを日々観察し、記録している。 理解しようとはしないし、無理に意味を与えることもしない。 ただ、そこにあったという事実だけを書き残す。 今日も、特に何も起きなかった。 それが本当に「何も起きていない」のかは、記録とは別の問題だ。 この物語は、僕が続けている観測日誌である。 穏やかな日常の記録であり、 同時に、あまり公開されることのない研究の断片でもある。 異常は静かだ。 派手に暴れたり、こちらに答えを求めたりはしない。 だから僕も、感情を持ったまま、淡々と書き続けている。 読まれても、読まれなくても構わない。 観測されたという事実だけが残れば、それでいい。 ――これは、解決しないまま続いていく、僕の記録である。

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小説を読もう2026/01/02
  • 現在の作品博士のほのぼのアノマリー観察録――異常はだいたい観測されない――