あらすじ
皇女ローゼッタは、崩御した父の後を継ぎ皇帝となるため、日々政務に奔走していた。
しかし戴冠式当日、すべてが奪われる。
「歴史を書き換えさせてもらった。皇帝は――私だ」
魔法『歴史改変』によって、人々の記憶から彼女の存在は消され、功績も皇帝の座も、叔父ヴァルターのものとなった。
貴族も民も、かつての婚約者でさえ、元皇女を「簒奪者」として追い立てる。
彼女は、すべてを失った。
五年後。妹と共に奴隷として生きていたローゼッタの前に、皇帝ヴァルターが現れる。
妹まで奪われそうになったその瞬間、眠っていた力が目を覚ました。
それは夢を支配し、その中で他人を裁く魔法。
ローゼッタは今日も、夢の中で悪人を裁く。
悪人の心を壊し、善人の心を守る存在――人々は彼女を、「ハート(心)の女王」と呼ぶようになる。
すべては、叔父によって壊された帝国を正すために。