あらすじ
「エルナ、君を愛することはない。地味で可愛げのない女との婚約は、今この場で破棄させてもらう!」
王宮の夜会にて、婚約者のロイ子爵が高らかに宣言した。
隣には、華美なドレスを纏った私の義妹。
周囲が嘲笑を浮かべる中、私は安堵の息を吐く。
「承りました。では、こちらの『裏帳簿』は法廷に提出致しますね」
「は?」
私は知っていた。彼が領地の金を横領し、義妹に貢いでいたことを。
ずっと耐えてきたけれど、もう限界。
私は彼を捨てて、幸せになります。
そう決めて証拠を掲げた瞬間、国一番の権力者である『氷の公爵』様が、私の手を取った。
「――待っていた。これでお前は、俺のものだ」
え、証拠の提出先は法廷ですよね? どうして公爵様の屋敷に連行されているのですか?
無能な元婚約者が破滅する横で、冷徹なはずの公爵様に溺愛される、逆転ハッピーエンド。