あらすじ
「君との婚約は破棄する! その薄汚い老いぼれ執事と共に、辺境へ消えるがいい!」
公衆の面前で、わが主(あるじ)である公爵令嬢セレスティア様が、第二王子によって追放を言い渡された。 謂れのない罪を着せられ、涙をこらえるお嬢様。 やれやれ……。お嬢様の「教育」には熱心でしたが、どうやら「害虫駆除」がおろそかになっていたようです。
私はただの老執事。腰も痛むし、老眼も進んでいる。 ですが、一つだけ彼らは勘違いをしているようだ。
私が腰に差しているのは、ただの杖ではない。かつて帝国最強とうたわれ、数々の神話を葬った『剣聖』の愛剣だということを。
「おや、近衛騎士団を総動員ですか? 結構。ちょうど庭の雑草刈りをしようと思っていたところです」
これは、追放された心優しきお嬢様と、そのお世話をする(ついでに国を傾けるほどの力を持つ)老執事が、辺境でスローライフを送る物語。 ……のつもりが、老執事の「お掃除」が派手すぎて、いつの間にか王国が壊滅寸前になっているようですが、私は知りません。