あらすじ
ある冬の日、人よりちょっと勉強ができるくらいの高校2年生である僕、冬木理久(ふゆきりく)は、
ずっと前から好きだった幼馴染の女の子で、半年前に小説家デビューした才女でもある春野文香(はるのふみか)に
「僕は、ふみちゃんのことが好きだ」
十年越しの想いを伝えた。そしてー
「私も……私もずっと、りっちゃんのことが好きだった」
夢にまで見ていた返事を受け取った瞬間——世界は、その日の朝に巻き戻った。
何かの間違いだと思った。
だから、もう一度告白した。
——また、巻き戻った。
「覚えてる?」
「覚えてる。全部。これで二回目だよね」
告白が成功するたびに、時間がループする。
驚くべきことに、幼馴染の文香もループの記憶を共有していた。
両想いなのに、恋人になれない僕達はー
二人で検証を始めた。
「——検証しよう。二人で」
手を繋いだら?→ループ。
ハグをしたら?→ループ。
キスをしたら?→ループ。
じゃあ、暗号化してみたら?
二人でループから脱出するため「検証」を続けていく中で僕と文香の仲も深まっていく。
「……キス」
「え」
「手を繋ぐだけでアウトなら、キスもアウトに決まってる。でも確認は必要だし、どうせ戻るなら一回くらい試してもいいじゃない? いや、検証として必要だし、別にそういう意味じゃなくて——」
そして、同じくループに巻き込まれていることが判明した三条凪(さんじょうなぎ)もー
「私も、できることがあれば協力したい。二人のこと——応援してるから」
そんな、検証、時々イチャイチャのループの果てに、僕たちがたどり着いた真実とは——。
幼馴染×タイムリープ×青春ミステリー。
甘くてときにちょっと切ない、繰り返しと検証と「ずっと前からの」恋物語。