あらすじ
※「カクヨムコンテスト11【短編】」の企画、「お題フェス」用です。
卒業旅行の最終日、僕は恒星間貨客船の観測デッキから、
一本の「銀の針」を見下ろしていた。
それはかつて、人類が宇宙へと踏み出すために使われた
軌道エレベータ――今では役目を終えた史跡。
宇宙が最初から「開かれた庭」である世代の僕には、
その建造物がなぜ残されているのか、理解できなかった。
老教師が語るのは、
絶望の底にあった人類が、
汎銀河文明から受け取った「成人のお祝い」の記憶。
これは、
文明の成人式であり、
世代交代の物語であり、
そして、何も知らずに祝われる君たち自身の話だ。