あらすじ
新しい年の入口には、昔から “福の目印” が並びます。
門松、しめ縄、鏡餅。初夢、初詣、おせち、七草がゆ、福笑い。
私たちはそれらに、ただの習慣以上のもの「一年をちゃんと始める力」を預けてきました。
本書は、縁起物とゲン担ぎをふんだんに盛り込みながら、
笑って、清めて、整えて、福を呼ぶお正月の短編集です。
初夢を “質入れ” して厄を落とす不思議な店、門松のあいだを通る風の話、
鏡餅の小さな宇宙、おせちの事件を追う探偵、胃袋たちの会議、
そして、完璧じゃない自分を笑える福笑いの夜。
読み終えたころには、きっとこう思うはず。
縁起とは神さまへのお願いだけじゃなく、自分の暮らしの舵を取り直す作法なのだと。
さあ、今年の福は、ここから入ってきます。