あらすじ
それは幾分か未来の物語。
太陽系第三惑星、地球。人口爆発によって訪れた土地と物資の不足、看過できないほどの環境破壊。人類は大きく三つの勢力に分断された。
ひとつは他の惑星に希望を見出した者。宇宙空間を彷徨って人が住める惑星を探しながら生活することを選んだ。彼らが現在どのような生活をしているのか、私は知らない。
ひとつは地球を見捨てなかった者。地球上に点々と数万人希望のコロニーを作り、彼らはそこへ移り住んだ。自給自足を掲げた。質素を掲げた。彼らの現在についても私は知らない。
ひとつは見捨てられた者たち。宇宙船には乗れず、コロニーからも焙れた大勢。最初期こそは自治を掲げていたが、力のないものから順番に間引かれるように、大地の肥料となっていった。彼らの現在についても私は知らない。
にわかには信じがたいが、これが史実として私の記憶に残されている。
これは、そんな世界に目を覚ました私の、短いはじめましての物語。