あらすじ
不幸体質の大学生・氷室璃子は、
ある日、中華街の占い店でこう告げられる。
「あんたを凶運から救うのは、深く澄んだ“青”。
見つけたら、決して放しちゃならないよ」
まるでその予言に導かれるように出会ったのは、
静かに微笑む、ミステリアスな青年・沈狼青(シェン・ランチン)。
透明な水底に青を溶かしたような彼の瞳は、
まさに“運命の青”だった。
礼儀正しくて、穏やかで、少し不思議。
でも、ふとした瞬間に見せる距離の近さに、
璃子の心臓は落ち着かなくなる。
親切にした人ほど離れていき、
恋人にも裏切られてしまう“不幸体質”の璃子。
対して狼青は、
“幸運の星の下に生まれた”と自称するほど、すべてに恵まれていた。
彼と過ごすうち、
璃子の世界は静かに変わり始める。
不思議と守られているような安心感。
無彩色だった景色は、
少しずつ鮮やかな色を取り戻していく。
だが、狼青が璃子を守ろうとするたび――
璃子の“凶運”は、彼の元へ流れていってしまう。
出会ってはいけなかったのに、
出会ってしまった二人。
それでも願ってしまう。
どうかこの恋が、
“運命”に変わりますように――
静かに重なっていく心と心。
青の光に導かれる、
切なくやさしい恋の物語。