あらすじ
魂に《付喪神》が宿り、人々は祈りを力へと変える世界。
孤児の少年ウィルは、騎士団直営の孤児院で育ち、幼馴染のオーレンと共に騎士を志していた。
毎朝鳴り響く教会の鐘、祈りから始まる一日、木剣を交える修練。
勝ちも負けも分かたぬ模擬戦の中で、二人は何度も誓いを交わす。
――いつか、騎士になる。その先にある未来を、疑うこともなく。
やがて訪れる《神託式》。
十六歳の子どもたちが大聖堂に集い、自らの魂に宿る付喪神を目覚めさせる儀式。
希望に胸を膨らませる者、恐れに震える者、すべての運命が分かたれる日。
しかしウィルはまだ知らない。
この国が抱える「闇」も、
王国が語らぬ歴史も、
そして自分自身のことさえも。
それでも――
この物語は、純粋な祈りから始まる。
鐘の音と共に目覚めた少年たちが、
やがて国の真実と向き合い、
「未来」を選ぶその日まで。
これは、
とある誓いをもとに突き進む騎士たちの物語であり、光と影が並び立つ世界で紡がれる、誓剣の叙事詩である。