あらすじ
生き物が好きな、不器用な高校生の僕。
生き物に興味がないクラスメイトの彼女。
ただ一匹、家で飼っている老猫の話だけは、
彼女は不思議とよく話した。
両親の不仲、離婚。
騒がしい家の中で、その猫だけが
彼女の心を静かにしてくれる存在だった。
放課後の理科室、金魚の水槽越しの会話。
噛み合わないやり取りに、少し笑って、
少しだけ距離が縮まる。
けれど高二のクラス替えは、
何事もなかったように、二人を引き離した。
伝えられなかった想い。
すくえなかった恋。
それでも、確かに残った温度がある。
これは、
ラブコメみたいな日常の中で、
静かに心を揺らす青春恋愛小説。