あらすじ
「由葉の手術費用、とても高いんだって…」
泣きながらそう告げる母親を、俺はただ呆然と見ているだけだった。
俺の名前は桐貝響人。
今年で高校一年生になるはずだった。
由葉は俺の六つ下の妹。
昔から体が弱く、六歳を超えたときには、誰かが支えてあげないと立ち上がることすらもままならなかった。
そんな由葉が、意識不明となってしまった。
「謎の奇病」と言われる病気に、由葉はなってしまった。
この病気は、最近発見されたものらしい。
生きているのだが、脳死状態に近く、目を覚ますには、ある手術を行わないといけないらしい。
全世界でも、まだ発見報告が少く、ある手術をしても治る可能性はほんのわずからしい。
「リスクを冒す必要は無いと思います。見送ってくれるだけでも、妹さんは嬉しいかと」
と、最初は医者に言われた。
しかし、俺は納得できなかった。
早速俺は高校を中退し、今すぐにでも自分を雇ってくれる仕事を見つけた。
それも、「魔獣狩り」。
一説によると、世界が荒廃した理由の一つに、この魔獣が関係していると言われている。
警戒心が強く、敵対心ももっている。
同じ種族を束ねるボスのような存在。
その種族を倒せば、金が貰える。
妹を救いたい。
そのために俺は魔獣を倒して、倒して、倒し続けた。
いつからか、「魔物を狩る剣士がいる」と噂になり始めていた。
自分なんかどうなってもいい。
妹から怖い病気をやっつけられればそれで良いんだ。
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