あらすじ
「君の書く紋章は、あまりにもデタラメだ。学園始まって以来の無能だよ、カイル君」
魔法こそが全ての帝国。 そこでは複雑な魔法陣を描ける者だけがエリートとされ、文字としての機能すら持たない「奇妙な記号」を記すカイルは、無能として魔法学院を追放された。
だが、彼らは知らない。 カイルが操るそれは最強の概念魔法
――『漢字』であることを。
雨の王都で、カイルは没落寸前の古道具屋を営む少女、シルヴィと出会う。 彼女が抱えていたのは、王宮魔導師ですら「再生不能」と投げ出した伝説のランプの破片だった。
「その絶望、僕が書き換えていいかな?」
カイルが筆先で刻んだ、たった一文字の『 修 』。 その瞬間、ランプは神話級の光を放ち、奇跡の復活を遂げた――。
「あなた……その落書き、一体何なの!?」
「落書きじゃないよ。これは『漢字』。一文字で世界をハックする、新しいルールだ」
これは、一筆で概念を上書きする少年と、商魂たくましい美少女が、文字の力で世界の経済を支配し、やがては国家をも揺るがす「漢字帝国」を築き上げるまでの物語。
筆先の一文字が、世界の理(ルール)を塗り替える。