あらすじ
ノシメハナの篭手(こて)。 それは何百年もの昔からノシメハナ城内の大岩に刺さる竜鱗製の篭手であり、アーティファクト(魂がこもる道具)の1つと目される。
ノシメハナの篭手を大岩から引き抜いたのは、イナギリ・クルチア。 丸い頬と凛々(りり)しい眼差しを特徴とする16才の女の子だ。
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ノシメハナ王国は、クルチアがノシメハナの篭手を所有することを認めた。 しかし、その後の調査で篭手がアーティファクトとして最強クラスだと判明すると、国の首脳部の意見は2つに分かれる。
一方の意見の旗頭は軍務大臣マスハナ・アキラ。
「国宝級アーティファクトの所有者は王族か、さもなくば有力な貴族が望ましい。 イナギリ・クルチアを抹殺せよ。 篭手の主人をリセットするのだ!」
もう一方の旗頭は王子ノシメハナ・イロハ。
「イナギリ・クルチアは殺さずに育てるべきだ。 あの子はまだ若い。 能力も忠誠心も、育て始めるのに遅くはない」
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会議は軍務大臣の意見を採択し、クルチアは国に追われる身となる。 王子イロハはクルチアを匿(かくま)い、生き延びるための道を示す。
「武功を立てなさい。 国が君をノシメハナの篭手の正当な所有者と認めざるを得ないほどの比類なき武功を」
こうしてクルチアは自分の命を狙う国のために戦うことになった。