あらすじ
――とある妖精さんによる、あらすじ紹介――
……あら、あらあら? ここはどこかしら? ……ん? 誰かと思えば作者ちゃんじゃない、どうしたの? ……え? この私に“物語のあらすじ”を紹介してほしいって? ……なーんだ、そういうこと! わかったわ、おねーちゃんにドンっと任せてちょうだい! それじゃあいくわよ!
――物語は一人の“男”が長いながーい眠りから目覚めるところから始まるわ。そう、そうなのよ、何を隠そう彼こそが、この物語の主人公、アルトちゃん! 私の可愛い弟にして、偉大なる……え、そこはまだ秘密? あらそう、わかったわ。……とにかく、王都のお城で目を覚ましたアルトちゃん。けれど“宝物庫に賊が入った”って、お城の中は大騒ぎ! アルトちゃんは騎士団の女の子たちに捕まって、牢屋に入れられちゃうの……。でもでも、悪いことばかりじゃないわ。だってアルトちゃんは、そこでこの私と運命的な再会を果たすんですもの!
久しぶりに会ったアルトちゃんは、もうすっかり大きくなって、とても素敵な男性になっていたわ! あ、でも昔のアルトちゃんもとっても可愛くて素敵だったのよ? どれくらい可愛かったかっていうと……え、その話は長くなりそうだからまた今度? ……もう、わかったわよっ、話を続けるわ!
牢屋で再会した私たちなんだけど、アルトちゃんから話を聞いてびっくり! なんと彼、記憶喪失になっていたの! 私のことを「覚えていない」って言うからとても悲しくなっちゃったし、アルトちゃんの身体に大事がないかすごく心配しちゃったけど、それでも気を取り直してふたりでお城から脱出することにしたのよ! それからアルトちゃんの“持ち物”をめぐって、騎士団の女の子たちと、ひと悶着があったりしたんだけど……何はともあれ、結果的には無事に脱出できたのっ!
……ふう、どうかしら、お城であった出来事はこんな感じだけど……え? ありがとう、良い感じだけど、結局これはどんな物語なのかって? そうね、簡単に言えば、
――これはとある使命を背負ったアルトちゃんが、それを果たすために世界中を旅して、各地で起きている事件に遭遇しながら、そこで出会ったいろんな女の子たちと、時には戦って、時には協力して、しまいにはやっぱり戦って……そしたら仲良くなっちゃって! ついでに秘密結社の陰謀や、この世界の秘密に迫っていく……そんな物語よ!
……こんな感じでどうかしら? ……え? ばっちり、最高、ありがとう? ふふんっ、アルトちゃんのためならこのくらいお安い御用よ、いくらでも呼んでちょうだい! ……って噂をすれば、ほらみんなっ、今ちょうど、アルトちゃんがお城を出てからお世話になっていた村を出発するところよ! ここから彼と私の大冒険が始まるわっ! ……え? 私の出番はまだそんなにない? ……もうっ、作者ちゃん! ここは空気を読んでふたりの門出を祝福するところで……え、それよりも読者ちゃんに挨拶を? むむっ、それもそうね! ……それじゃあ改めまして――
ここまで見てくれた読者ちゃん、本当にありがとう! ちょっと長くなっちゃったけれど、あらすじ紹介はこれにておしまいよ! 少しでもこの物語に興味を持ってくれたなら嬉しいわ! ……ふふ、まだまだお話したいことはたくさんあるけれど、今日のところはここまでねっ、次は本編で会いましょう!
――アルトちゃんと“私たち”の活躍、見逃さないでちょうだいねっ!