あらすじ
悪女と名高い第二皇女、ランタナ。
彼女は、気に食わないことがあるとすぐに侍女を解雇し、ドレスが気に食わないと喚き散らかし、両親や兄妹の手を煩わせていた。
しかし、そんな彼女の悪行の数々は全て、家族の気を引くための演技だった。
そんな本心とは完全にすれ違った行動を続ける彼女の心が休まる唯一の場所は、皇后である母が贈ってくれた中庭だけ。
ただ、ある日ランタナは、自分の居場所である中庭で怪しい男と出会う。
その男の名前はオズ。その正体は、皇宮の秘宝を盗みに来た盗賊である。
ランタナは、オズが怪しい分かっていながらも、権力をものともしない彼との雑談に花を咲かせる。
立場の違いを全く気にしないオズの純粋な言葉は、捻くれたランタナに身近な人々の愛や、彼女の人生を見つめ直すキッカケとなった。
「誰も私の事なんて見てくれないのよ」
「本当に?」
悪女と名高い孤独な少女が、まったく正反対の犯罪者と出会うことで、ほんのちょっぴりだけ人生が変わったかもしれない物語。