あらすじ
ある冬の朝、町の小さな公園に、子どもたちの手で雪だるまが作られました。
その夜、雪だるまは自分の胸の奥に、小さな「きらきら」が生まれていることに気づきます。
それは、子どもたちが向けてくれた笑顔から生まれた、あたたかな光でした。
けれど雪だるまは知っています。
自分はいずれ溶けて、消えてしまう存在だということを。
「このきらきらを、誰かに渡せたら——」
春を告げる風が吹きはじめた夜、
雪だるまは最後の力を振り絞り、
ひとり泣いている男の子のもとへ向かいます。
これは、溶ける前に“光”を渡した、
ひとつの雪だるまの、静かであたたかい童話です。