あらすじ
都会での生活に疲れ、休学を機に地元へ戻った大学生・朝陽は、裏山でひとりの不思議な存在と出会う。
人ならざる気配をまといながらも、その存在は朝陽に多くを語らない。
地元で過ごす静かな日々の中で、朝陽は友人や家族との関係を見つめ直し、過去の選択や、うまく言葉にできなかった感情と向き合っていく。
裏山の神さまと呼ばれる存在は、何かを教え諭すわけでも、答えを与えるわけでもない。
ただ、そこに在り続けるだけだ。
変わらないように見える日常の中で、少しずつ視点がずれ、世界の見え方が変わっていく。
これは、立ち止まった時間の中で、人との関わりを選び直していく、静かな再生の物語である。