あらすじ
「可愛げがない」
それは、マリエルが幼い頃から浴びせられてきた言葉だった。
伯爵家の長女として育てられ、完璧を求められ続けた彼女は、
気づけば“物分かりのいい令嬢”として扱われるようになっていた。
だがある日、家の事情で嫁ぐことになった先で出会ったのは、
なぜか彼女のことを正面から評価する青年、アレクシス。
「君は可愛げがないんじゃない。ただ、誰よりも誠実なだけだ」
その一言が、マリエルの人生を少しずつ変えていく。
家族、社交界、元婚約者――
これまで彼女を都合よく扱ってきた人々との関係が揺れ動く中、
マリエルは“選ばれる側”ではなく、“選ぶ側”として歩き始める。