あらすじ
冬の夜空は、宝石箱をひっくり返したような美しさ。
星たちは「私を見て!」と競い合うように輝いています。
けれど、その輪の中にひとつだけ、まったく光らない星がありました。
古びた石ころのような、夜空のシミのような星。
自分には輝きも、願いを叶える力もないと、彼は身を縮めていました。
ある寒い夜、地上で泣いている男の子がいました。
星たちはここぞとばかりに輝き、彼を励まそうとします。
しかし、傷ついた心にとって、その光はあまりに眩しく、騒がしすぎたのです。
男の子が視線を向けたのは、きらきらした星たちの隙間。
光のない、ぽっかりと空いた「暗闇」でした。
これは、輝けない星が自分の「価値」を見つけ、静かに誰かに寄り添うまでの、優しい奇跡の物語。