あらすじ
「その美しい顔を見せなさい。貴方は今日から、この国の、そして私の『所有物』よ」
現代日本から異世界へ召喚された青年・レン。
彼を待ち受けていたのは、伝説の再来とまで称えられる【神域の造形美】というチートスキル(?)と、彼を「鑑賞品」として囲い込もうとする傲慢な王族たちの視線だった。
しかし、彼らには致命的な誤算があった。
レンこと蓮城蓮は日本で、その美貌ゆえに望まぬ恋愛トラブルやハーレム形成に巻き込まれ続けた。その結果、人間不信に陥ったうえ、他人からの”好意”を「攻撃」と捉える「超・個人主義者」だったのである。
「僕の許可なく視界に入らないでいただけますか? ……反吐が出る」
冷徹な正論と精神攻撃で王宮を鮮やかに脱出したレンが求めたのは、誰にも邪魔されない、穏やかで自由なスローライフ。伝説の魔物スノーフェンリルをふかふかのソファにし、スライムの影に荷物を預け、誰も寄り付かない危険なダンジョンの最深部を、優雅な「ピクニック・ポイント」へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、レンの美貌に一切惑わされず、ただ彼の作るご飯と居心地の良さを愛する、不器用な凄腕冒険者の男・ガイ。
「お前、いい顔してるのに性格は可愛くねえな」
「……死にたいんですか?」
自分を顔色で判断しない唯一の「相棒」を得て、レンの異世界生活は彩りを増していく。
だが、そんな平穏を壊すように、現代の価値観を振りかざして世界を「攻略」しようとする、もう一人の転移者の影が忍び寄り――。
絶世の美貌を盾に、僕は魔物と相棒を甘やかして生きていく。