あらすじ

創造には破壊が伴う。  何かを創ることが出来る者というのはつまり、何かを壊すことが出来る者のことだ。  ある男の話をしよう。  その男は極めて異端な人格を持つ特別な存在で、同時にありふれた容姿を持つ凡庸な存在だった。  彼を知る者の多くは彼のことを奇人、変人、異常者と蔑むことだろう。だがしかし、彼自身は己のことを頑なに『凡人』だと言って聞かない。  あらゆる組織を創り上げては一目散に行方をくらまし、やがてはその組織の崩壊を蚊帳の外で見て笑う。それが彼のいつものやり方だ。  目的はただの刹那的な快楽の享受。それ以上の理屈は存在しない。  どれだけの損害が出ようと、どれだけの利益が出ようと関係ない。彼はただひたすらに秩序を憎しみ、混沌を愛しているだけに過ぎないのだ。  ……名前? 残念ながら、誰も彼の本当の名前を知らない。ただ、彼を知る者は彼のことをこう呼んでいる。  〝創設屋〟タナカ・ミノルと──

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カクヨム
カクヨム2026/01/01
  • 現在の作品創設屋 タナカ・ミノル