あらすじ
世暦6340年。
大陸の極西部、その戦争は泥沼化していた。
西側、海を背とし、その技術力を持って旧世の王者となっていたアシュフォード共和国。
東側、その飽和した人口による叡智の結集により新たな世界の支配者になろうとしたヴェラリカ帝国。
その二つの大国を中心に巻き起こった世界大戦は、いつの間にか二国同士の戦いへと変化していた。
開戦から28年、双方の戦死者は合わせて5億を下らなくなっていた。
その頃、双方は戦局を大きく変える兵器を開発した。
アシュフォードが生み出した有人人型戦闘兵器「スマーク」。
ヴェラリカが生み出した搭乗型砲撃戦機「ヴァルファット」。
似て非なる2つの兵器は、急速に戦死者を増やすきっかけとなった。
それから6年。8億まで膨れ上がった戦死者を弔う余裕が両国で無くなり始めていた頃。
ヴェラリカ帝国軍少将、ブレア・アイゼルを筆頭とした僅か100人が引き起こした反乱により、その戦争は一瞬で終結を迎えた。
____双方の国の崩壊という結末によって。
これは、300年前のラヴェルメント共和国建国における重要人物の一人、ブレア・アイゼルが書き記したその凄惨な戦記の一部である。
●主な登場人物
⚪︎ブレア・アイゼル
ヴェラリカ帝国軍特殊歩兵部隊第一特務小隊、通称≪ヴァイオレンサー≫部隊長。
帝都出身の18歳の少女。階級は少将。
15歳で入隊してから圧倒的な戦果を挙げ、上官がどんどん消えるため僅か3年で将官にまでなった超エリート。
⚪︎レイル・フラメル
≪ヴァイオレンサー≫副部隊長。
オレンジ色の髪が目立つ22歳の少年。階級は大佐。
最初期の結成時から副隊長を務めていて、仲間からの信頼は厚い。
家事全般が得意。
小説投稿サイトTALESにて公開しているものと同一です。
一部表現に変更を加えています。