あらすじ
その令嬢のドレスの下には、鋼の筋肉が隠されている。
公爵令嬢マリアンヌは、乙女ゲームの悪役令嬢として処刑される運命を回避するため、幼い頃から体を鍛え上げてきた。
魔法や権力に頼らず、己の肉体だけで生存フラグを立てるために。
しかし、努力の方向性を間違えたのかもしれない。
婚約破棄を突きつけられた断罪の場で、彼女はうっかり王家の聖剣を素手でへし折ってしまったのだ。
会場が凍りつく中、絶体絶命の彼女に跪いたのは、国最強と謳われる冷徹な騎士団長だった。
「美しい。その強靭な肉体に惚れた」
彼から贈られるのは宝石ではなく最高級プロテイン。
デート場所は優雅な庭園ではなく、岩が転がる演習場。
か弱き令嬢を演じたいマリアンヌと、彼女の筋肉ごと愛そうとする騎士団長。
物理ですべてを解決する二人の恋は、国さえも巻き込んで暴走していく。
果たして彼女は、ドレスを破かずに幸せな結婚式を迎えられるのか。