あらすじ
東京都立川市。
小児科医・須之内桃(すのうち・もも)、通称「すもも先生」は、
子どもにも親にも少し距離が近すぎる医師だ。
幼い頃、両親を亡くし、教会で育った桃。
病院が休診の日には、今もその教会に通い、
かつての自分と同じ境遇の子どもたちの世話をしている。
病気と不安、家庭の事情、そして別れ。
小さな街・立川で、
すもも先生は「治す」だけではない医療と向き合っていく。
これは、
命の入口に立ち続けるひとりの医師の、
静かでやさしい物語。
登場人物
須之内 桃(30)
立川市内の小児科に勤務する女性医師。
愛称は「すもも先生」。
笑顔はやわらかいが、過去については多くを語らない。
神父・安西 恒一(60)
桃を育てた教会の神父。
厳しさと包容力を併せ持ち、今も桃を見守っている。