あらすじ
この世界には、ひとつの禁忌がある。
――誰かを本気で愛すると、世界のどこかが壊れる。
山が消え、街が歪み、人が存在ごと失われることもある。それらはすべて、恋が引き起こした歪みだった。主人公は、崩れた世界を元に戻す「修復師」。
世界を守るため、彼女はずっと恋を避けて生きてきた。そんな彼女が出会ったのは、「誰かを愛した記憶を持たない」青年。不思議なほど静かな瞳を持つ彼と関わるうち、主人公の心は、少しずつ揺れ始める。
恋をすれば、世界が壊れる。恋をしなければ、心が壊れていく。
それでも――
彼女は問い続ける。世界と、恋と、そして自分自身。何を守り、何を選ぶのか。恋が罪とされる世界で描かれる、切なくも静かな恋愛ファンタジー。