あらすじ
『教会』により回復魔法は独占され、亜人種への差別は強まっていた。
王国エアデントにて毒使いの暗殺者として働く、コチ。
コチは国命を受け、他の英雄らと共に、竜に奪われた城の奪還へと赴く。
しかし、凶悪な竜以上の醜悪な裏切りにより、生き残ったのはコチと、エアデントの騎士・リオエルガのみであった。
二〇年後、コチは隣国ワビノリアへと渡り、薬師として『教会』によって医療行為が禁止される世界への、小さな反逆者として生きていた。それは友であるセレビエの母であり、コチへ薬の技術を教えたオリゼを魔女として処刑したリオエルガを決して許さないと心に決めたからであった。コチはセレビエと『リオエルガの殺害のために契約』を交わす。
「俺が俺の幸せを全部犠牲にしても、街の人たちを幸せにするから……お前に最後の仕事の依頼をしたい」
「なら、オレは今以上に救い続けてやる。何千、何万と命を助けて見せる。それがオレの支払う『依頼』の必要経費だ」
そんな折、本物の魔女・キリルと出会う。
彼女は魔法の使用により心が壊れており、また足に切傷を受けていた。コチは彼女を助けることに決め、足の傷を自身の手で縫合する。彼女を匿うと、キリルの心は次第に解れていった。
二人は港街・アイアで密かに人を助ける。
しかし手術の噂が『教会』に伝わり、コチとキリルは捕縛・連行される。
二人は教皇の助けもあり、『教会』から逃げ出し、腹部の不調を訴える教皇タイヴと共に馬で駆ける。
教皇の誘拐と脱走の罪を着せられたコチ。教会の騎士となっていたリオエルガは三人を追う。
ついに宿敵を倒すべく特性の興奮剤と栄養剤が混ざった丸薬と、キリルの『人の神経を暴走させる魔法』によって人並み外れた全力を出し切り、仇敵リオエルガを打ち倒すコチ。
そのダメージの中、タイヴを必死に治療する。コチは教皇を救ったことを認められ、魔女として殺されたオリゼの名誉を取り戻すことが約束された。