あらすじ
魔導都市フィレンツェ──魔力と情報が交錯するこの街で、治安維持組織《聖花騎士団》の若き天才・星月(しづき)は、ある命令違反をきっかけに辺境の喫茶店《魔導喫茶ピッコロッソ》へ左遷される。
絶望する彼女を待っていたのは、非殺傷魔弾を操る伝説の魔導士・葉月と、毎日店に通い詰め「青春したい」と夢見る落ちこぼれ学生・キマリアだった。
しかし、穏やかな喫茶店の日々は仮初めの姿。 店主の葉月は、人為的に命を選別する闇の組織《アドニムーン機関》に命を狙われる「選ばれた命」の生き残り。 そして少女キマリアは、星界の果てに消えた探査隊の娘──母の記憶を継承し、世界を支える「星核」を修復できる唯一の存在だった。
地上の喫茶店で守られる命。 空の果てで明かされる世界の嘘。
左遷された騎士、命を狙われる店主、そして空を目指す少女。 それぞれの「正義」と「絆」が交錯する時、少女たちは失われた未来を自分たちの手で選び直す。
「たとえ誰に否定されても──、星界(そら)よりも遠い場所へ行ける」
これは、小さな喫茶店から始まり、世界すべての理を塗り替える壮大な旅の記録。