あらすじ
「残念令嬢」と呼ばれる少女ミレーネの望みは、誰にも怒られず、美味しいお菓子を食べて一日を終えること。
けれど、彼女は生まれつきのドジっ子だった。
優雅に紅茶を飲もうとすればカップをひっくり返し、淑やかに歩けば何もない場所で転び、隠れようとすれば壁を破壊する。
「ああ、また失敗してしまった……」
落ち込む彼女だが、なぜかその失敗は、奇跡的な確率で周囲を救っていた!?
転んだ拍子に暗殺者を撃退し、物を壊せば盗聴器を発見し、逃げ出せばテロ計画を未然に防ぐ。
そんな彼女の“神業”に気づいているのは、冷徹で完璧な公爵令息リードだけ。
「計算された転倒……素晴らしい。君こそが国を救う特異点だ」
「いえ、ただ足がもつれただけなんですけど!?」
これは、自分のことを役立たずだと思っているポジティブ(空元気)な失敗令嬢と、彼女のドジを「高度な計算」と勘違いして崇拝・溺愛する公爵令息の、嚙み合わないけれど幸せな勘違いラブコメディ。