あらすじ

退屈だ。 窓の外で鳴くカラスの声も、液晶画面に映し出される派手なエフェクトのスマホゲームも、これから始まる高校生活という未知への期待さえも、俺の心を覆う薄っぺらな膜を突き破ってはくれない。 村雨黒桜、十五歳。この春から高校生。どこにでもいる、平凡な少年。それが俺の世界における立ち位置だった。 19XX年、世界中に突如として『ダンジョン』が出現した。 それは洞窟や塔、あるいは空間の亀裂のような形で現れ、内部は異次元に繋がっていた。そして、なぜか日本は世界で最もダンジョンの発生数が多い国となった。 当初、政府は自衛隊を派遣したが、銃火器の効かない『害魔獣』の前に多大な犠牲を払った。しかし、その混乱の中で発見されたのが『魔石』と『スキルクリスタル』だ。 魔石は新たなエネルギー資源となり、社会を一変させた。 そして、害魔獣を駆除した死体から、ごくまれに魔石以外のスキルクリスタルと言われる物が採れる。 これを口に入れて摂取する事によって、スキルを覚えられるのだ。 それはダンジョン内で新たに見つかった未知のエネルギー、魔力を使い起こせる現象で、御伽噺や漫画などに出てくる魔法そのもの。 炎を出せるようになったり、身体を強化できるようになったりと様々な恩恵が与えられる。 人それぞれ適正があるスキルしか覚えられないが、種類は多く、今までに数百種類のスキルストーンが見つかっている。 この他にも、ダンジョン内で採掘される鉱石はレアメタルや未知の鉱物が見つかったり、時折出現する謎の箱に、現代技術では再現不可能なアイテムや道具が入っており、ダンジョンの有用性から日本政府は、日本迷宮探索者協会(JDS)を立ち上げ、国民から広くダンジョンシーカー(迷宮探索者)を公募した。

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小説を読もう2026/01/01
  • 現在の作品【現実逃避】から始まる迷宮探索者生活!