あらすじ
双主神の名の下に、呪いを背負い王であり続けよ――。
連星のある惑星で、人類を越えた文明が密かに育つ。王の証であり、唯一の‶赤い瞳〟を持つ少年ウィリアンサ・マリエヌ・ド・ワネール――ウィルは、若くして帝国に君臨する。
赤い瞳は双主神の一柱であるアルマがワネール一族に授けた呪い。表向きは王の象徴であるが、赤い瞳には様々な特殊能力を使え、代償としては王自身を危険に晒すものだった。
若き王のウィルは父親であり先王のチャルリオスに憧れていた。‶完璧な王〟だった父を、ウィルは背伸びして模倣しようとした――全ては自分で解決し、誰も頼らずに一人で抱え込むようになった。
そんな彼に寄り添う側近達――先王に選抜された‶王宮の管理者〟である執事のヴェル。‶専属メイド〟として先王に指名された献身的なマリア、執着心の強いジュリア。そして‶特別護衛〟で配属され、人離れした身体能力を持つ忠犬ダリア。
先王の遺志である宇宙開発――宇宙エレベーター‶アルマネ〟から着手するウィルは、協力国であるハリデウムから派遣され、狡猾で確かな政治的な手腕を持つセルシニア王女と対面する。