あらすじ

中衡大陸には五つの国があり、現在は天命を神として崇める命天国の時代が続いている。 その一方で、言葉と法による統治を理想とする景国は、次の時代を担う者を探し続けていた。 年に一度行われる天選の儀。 十六になれば誰もが受ける、祭りと共に行われる通例の儀式だ。 町外れで平民として育った張律も、その一人だった。 自分は選ばれる側ではない。 そう思いながら試験に臨んだ彼は、国文の書写で筆を止める。 乱雑で荒れた言葉。 それを書いてはならないと、律は直感した。 「この文は、国を壊します」 そう告げた少年は、試験の途中で連れ出される。 言葉に意味を与えることを拒んだその選択が、 やがて時代そのものを揺るがしていくとは、まだ誰も知らない。

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小説を読もう2026/01/01
  • 現在の作品言命の律