あらすじ

――理想という名のコーティングを剥ぎ取ったとき、最後に残る価値を、私はまだ知らない。 東京近郊の海から集められたプラスチック片や貝殻。 それは万華鏡の中で、宝石のように美しく輝いていた。 だけどあの日、隣にいたあの子は言った。 「ゴミはゴミのままだよね」 ​高校生になった真鈴は、インスタグラムを通じて有名人となったその子、アリサと再会する。 美しく垢抜けたアリサの創るアートは、壊れたスマホや配線といった「ゴミ」で溢れていた。 理想を追い求める真鈴と、価値の不変を説くアリサ。 ​「理想を追うのは、出口のないユートピアに閉じ込められているということ」 ​その言葉の真意を知ったとき、真鈴の手にある万華鏡は、今までとは違う色を宿し始める。 偽りの輝きを脱ぎ捨て、少女が最後に見いだした「不変の価値」とは――。

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カクヨム
カクヨム2025/12/31
  • 現在の作品万華鏡に沈んだユートピア