あらすじ

霊能力者・間宮響子は、深夜二時十六分になると必ず「誰かが使った気配」が残るという、奇妙なトイレの怪異の相談を受ける。現場は事故歴もない新しいマンションだったが、トイレには確かに人の存在を思わせる異様な圧が漂っていた。調査の末、響子は深夜に現れる水回りの霊と対峙する。  便器の中から現れたのは、かつて夜中のトイレで誰にも気づかれずに命を落とし、遺体が汚水として処理されてしまった女の霊だった。事件にも事故にも記録されず、存在そのものを流され消された無念が、トイレに留まり続けていたのである。  一度は霊障が収まったかに見えたものの、響子は「水を流さない」という不可解な忠告を残す。日常の中に紛れ込み、誰にも気づかれずに再び現れる怪異の気配は、完全には消え去っていなかった――。

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カクヨム
カクヨム2025/12/31
  • 現在の作品水を流してはいけない-間宮響子-