あらすじ
「教科書通りの歴史なんて、予定調和でつまらない」
とある高校の放課後。歴史研究部の翔太、美咲、レンは退屈しのぎに「歴史改変ゲーム」を始めた。
ルールは簡単。歴史の重要な分岐点でサイコロを振り、出た目の「IF(もしも)」を現実にすること。
ただし、選択肢はその場の「思いつき」で決めること。
軽い冗談で書いた選択肢。しかし、無慈悲なサイコロは、よりによって「ありえない目」ばかりを選んでいく。
『1:史実通り』
『6:徳川家康、桶狭間の流れ弾で即死』
コロコロ……出目は「6」。
『1:信長が将軍を擁立』
『6:信長が、家臣の丹羽長秀の家来になる』
コロコロ……出目は「6」。
現代の高校生たちがゲラゲラ笑いながら歴史をバグらせる一方、その世界を生きる武将たちは至って真剣だった。
突然の友の死に涙し、理不尽な降格に耐え、野生の熊に乗った武田信玄の襲来に絶望しながらも、彼らは必死に「生きる」ことを諦めない。
これは、無責任な神(高校生)と、運命に抗う英雄(武将)たちの、笑っていいのか泣いていいのか分からない、カオスで重厚な戦国群像劇。