あらすじ
ランヴァルドはビルギッタに婚約破棄を突き付けようとした瞬間、ひどい頭痛で昏倒した。
目を覚ますと、蟄居されていた。
周囲にはご学友から侍従になったフィリップ。
所作は完璧だが不思議と表情の印象が薄い侍女のブリッタ。
無口な料理人ミーケルの3人のみ。
失態を犯したのだ、と認識するも意外に快適な離れの塔での生活。
穏やかに過ぎていく日々の中で、この半年の記憶に違和感を覚えていく。
何故自分はビルギッタとの婚約を破棄しようとしたのか?
シリアンヌとの婚姻を本当に望んでいたのか?
精霊セイレーンに守護された国の王子であること。
その自覚が、自身の真実の愛がどこにあるのかを指し示すことになった。