あらすじ
「白銀の髪をなびかせ、魔法で仲間を守り抜いた美しい少女の物語」
偉大なる魔導士マグナルバが、かつて「憧れた」と語った昔語り『白炎の鬼姫』。美しくも勇壮なその英雄譚は、後の世に多くの希望を与えた。
だが、その物語の「下地」となった真実は、決して華やかなものではなかった。
白光に焼かれた髪。降り積もる雪を汚す紅い血。そして、愛する人の手の甲に残した、あまりに熱い涙。
これは、歴史の影に埋もれ、都合よく書き換えられてしまった、ある“怪物”と呼ばれた少女と、彼女を救えなかった“少年”の、残酷で切実な真実の記録。