あらすじ
沖合で原油タンカーが炎上する。
再爆発の危険が高まり、通常の救助は不可能と判断された現場に、
消防庁航空支援統合管制機《夕凪》が投入される。
《夕凪》は、判断しない。
猶予時間も、撤退命令も出さない。
ただ、地形・火勢・風向・船体の歪みを空から統合し、
現場に「判断材料」だけを提供する。
その情報を受け、
海上保安庁の救難ヘリは炎上する船へ突入する。
迫る再爆発、変わる風向。
数字も正解もない中で、
空と海の人間たちは、それぞれの判断を引き受ける。
これは、
AIが答えを出さない世界で、
それでも人が決断する瞬間を描いた救助の物語。