あらすじ
貴族子息のコルネリスは言った。「ムキになるなよ、恋愛と結婚は別物なんだからさ」と。婚約者である伯爵令嬢フィロメナが彼の浮気に表情を曇らせるたび、コルネリスはいかにも面倒くさそうにそう言いわけするのだ。自分の浮気はただの遊び、つまり「恋愛」だ。お前との「結婚」と混同してはいないんだから、何も問題はないじゃないかと。あんまりな言い草だが、ことあるごとにそう言われフィロメナは婚約者よりも自分の方が間違っているのかもしれないと思い悩む。吐いた溜め息は数知れない。そしてある日、伯爵令嬢フィロメナはとうとう考えをあらためた。なるほど、たしかに恋愛と結婚は別物なんだわ、と――。